いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療法

いびき・睡眠時無呼吸症候群の治療法


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 適応 : 病的な症状や病気などが原因のとき

 気道内の扁桃の極端な肥大、口蓋垂(のどちんこ)が極端に長いなどのような病的症状には外科手術の必要があります。いびき、睡眠時無呼吸症候群の手術で行われているものが、UPPPとLAUPです。レーザーなどを使用して咽頭部を焼いて除去します。人工的にヤケドをつくるのでしばらく痛みます。

 両者とも気道が狭く閉塞をおこさないようにの形を変えることにあります。効果があれば呼吸がしやすくなり体内の酸素量も増加します。高血圧や循環器系などの合併症抑制にも有効でしょう。

 注:切除した傷口の瘢痕化や痛みなどのリスクがあり、現在では第一選択とされていません。手術が可能かどうかは行っている医療機関で確認してください。


 UPPP

睡眠時無呼吸症候群に有効な方法です。

口蓋垂を含めた軟口蓋を外科的に切除します。次に口腔側と鼻腔側の粘膜とを縫い合わせて上咽頭部の拡大と突っ張った緊張状態を作ります。

上咽頭部の拡大緊張が保てれば落ち込んでいた舌や咽頭部分の空間が確保できます。傷口の瘢痕化や痛みのリスクがあります。



 LAUP

レーザーで部分的に焼き切ります。
UPPPより切除する領域は少なく、対象はいびきの治療となります。
人工的にヤケドを作るのでしばらく痛みが残ります。




咽頭部や舌の落ち込み以外の原因の場合
扁桃肥大→扁桃摘出術 
アデノイド→アデノイド切除術
鼻中隔湾曲症→鼻中隔矯正術 

など上記原因の除去が必要な場合があります。


 外科手術はいびき、睡眠時無呼吸症候群の原因となる粘膜などの切除、咽頭部の拡大手術により呼吸がしやすくなることを目的としていますが、上記や他の治療で予後が不良のときには気管切開が必要なこともあります。
 
 
注:保険適用かどうかは、健康保険を取り扱っている医療機関にご相談ください。